はじめに

出典:Canon公式サイト
Canon RFレンズは、キヤノンのフルサイズミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」のために設計された次世代のレンズシステムです。
RFマウントは1987年に登場したEFマウントの進化版として、大口径化と短フランジバックを特徴としており、光学性能や設計自由度の面で大きな革新をもたらしました。
このレンズシリーズはプロフェッショナルからアマチュアまで、幅広いニーズに対応しつつ、新しい撮影体験を提供します。
今回はそんなCanonのRFレンズについてご紹介いたします。
Canon RFレンズの特徴

出典:Canon公式サイト
大口径・短フランジバックの恩恵
RFマウントは、直径54mmの大口径と20mmの短フランジバック設計を採用しています。この設計は光学性能の向上とレンズ設計の柔軟性を大幅に向上させる要因となっています。
開放F1.2やF1.8といった非常に明るいレンズが設計可能になり、暗所での撮影や美しいボケ表現に強みを発揮します。たとえば「RF50mm F1.2 L USM」はその圧倒的な解像力とボケ味で多くの写真家から高い評価を得ています。
光学設計の自由度が増すことでレンズ周辺部まで均一で高い解像力を持つ設計が可能になっています。これにより、風景や建築写真のようなディテールが求められるシーンでも、高い描写力を発揮します。
電子通信性能の向上
RFマウントでは従来のEFマウントと比較して、より高速で多くのデータ通信が可能です。これによりカメラ本体とレンズの間でリアルタイムに情報がやり取りされ、以下のような恩恵が得られます。
レンズ内のUSM(ウルトラソニックモーター)やナノUSMを最大限に活用した高速で静かなフォーカス性能はより動きの速い被写体や動画撮影にも対応します。
また、電子制御式の絞り機構により動画撮影時の滑らかな露出変更が可能です。
さらには、RFレンズには「コントロールリング」が搭載されておりISO感度や絞り、シャッタースピードなどをカメラ本体を操作せずに調整できます。この直感的な操作性は素早く設定を変更したいシーンで特に便利です。
光学コーティング技術の進化
Canon RFレンズはキヤノン独自のコーティング技術を採用し、厳しい撮影条件でも優れた画質を提供します。
フレアやゴーストを抑え逆光でもクリアな画像を実現。特に風景写真やポートレートで大きな効果を発揮します。
さらには、特殊なコーティング層を追加し反射をさらに低減。高コントラストなシーンでも正確な色再現が可能です。
クリエイター向けの機能
RFレンズは動画撮影にも配慮された設計となっています。
静かで滑らかなフォーカス性能や、滑らかな絞り変更機能によりシネマティックな映像制作をサポートします。
また、最近のRF-Sシリーズ(APS-C対応)では小型軽量化とコストパフォーマンスを両立しており、初心者やハイブリッドな撮影を楽しむユーザーにも適しています。
プロユースを支える信頼性
RFレンズの「Lシリーズ」には防塵・防滴構造が採用されており、過酷な撮影環境でも安心して使用できます。
また、耐久性の高い部品や設計により長期的な使用でも性能を維持します。
Canon RFレンズおすすめ10選
1. RF50mm F1.2 L USM

出典:Canon公式サイト
プロフェッショナルからアマチュアまで愛される、ポートレートやスナップ撮影に最適な大口径標準単焦点レンズです。
驚異的な解像力と美しいボケ味を両立。Lシリーズらしい防塵・防滴構造と耐久性も備えています。また、被写体を浮き上がらせるような立体感が魅力で、特にポートレート写真で威力を発揮します。
2. RF24-105mm F4 L IS USM

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幅広い焦点距離をカバーしあらゆるシーンで活躍するオールラウンドズームレンズ。
5段分の手ブレ補正機能を搭載し、旅行や日常撮影に最適。Lシリーズの信頼性もポイントです。軽量かつ汎用性の高い設計で、風景からポートレートまで幅広く対応可能です。
3. RF24-70mm F2.8 L IS USM

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明るい開放F2.8を持つ標準ズームレンズでプロフェッショナルに選ばれる1本。
優れた解像力と高速オートフォーカスに加え、防塵・防滴性能を備えています。ウェディングやイベント撮影など、暗所での撮影が多いシーンでも活躍します。
4. RF85mm F1.2 L USM DS

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最高級ポートレートレンズとして評価される柔らかなボケ味が特徴の単焦点レンズ。
DS(デフーカススムージング)コーティングにより、ボケの輪郭が滑らかに表現されます。人物撮影で圧倒的な存在感を放つ、究極のポートレートレンズです。
5. RF35mm F1.8 MACRO IS STM

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コンパクトで軽量、初心者にも扱いやすい広角マクロレンズ。
0.5倍のマクロ撮影が可能で静止画だけでなく動画にも適した静音設計。日常スナップやテーブルフォトに最適で、コストパフォーマンスの高さも魅力です。
6. RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

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高性能マクロレンズで、最大1.4倍の拡大率を持つモデル。
ボケコントロール機能や強力な手ブレ補正を搭載。花や昆虫の撮影に最適です。プロ仕様のマクロ撮影を楽しみたい方におすすめの1本です。
7. RF70-200mm F2.8 L IS USM

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スポーツやポートレート撮影で定評のある明るい望遠ズームレンズ。
軽量コンパクト設計と高速オートフォーカスで機動性と性能を両立。持ち運びやすく、動きの多い被写体を正確に捉える能力が際立っています。
8. RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

出典:Canon公式サイト
広い焦点距離をカバーする高性能望遠ズームレンズ。
Lシリーズならではの堅牢性と5段分の手ブレ補正を搭載。野生動物やスポーツなど、遠距離撮影を楽しみたい方に最適です。
9. RF50mm F1.8 STM

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リーズナブルながら高性能を実現した、初心者にもおすすめの標準単焦点レンズ。
軽量コンパクト設計で、明るい開放F1.8が美しいボケを生み出します。 初めて単焦点レンズを購入する方や、日常のスナップ撮影に最適です。
ちなみにこちらのレンズは筆者である私も愛用しているレンズなのですが、ものすごくボケます。
ただ、当たり前のことながら遠くのものを撮りたい時には焦点距離が50mmとやや少ないので撮りたいものに自分が寄るしかありません。
そこは注意したいですね。
10. RF600mm F11 IS STM

出典:Canon公式サイト
ユニークな固定F値を持つ、超望遠単焦点レンズ。
折りたたみ式で軽量設計。動物や航空機撮影にも最適なレンズです。
手持ちで超望遠撮影が可能で初心者からベテランまで楽しめる新しいスタイルのレンズです。
まとめ

Canon RFレンズは、次世代の光学性能を提供し、写真や映像の可能性を広げる画期的なレンズシステムです。
初心者からプロまで幅広いラインナップを持ち撮影者のニーズに応じた選択が可能です。
その高い描写力、操作性、そして多用途性によりあらゆる撮影シーンで最高の結果を引き出します。
もしRFレンズに興味があるならカメラと組み合わせて試してみることでその性能を実感できるはずです!